エアーキャスターとトーラスバッグ

エアーキャスターは、航空機などの組立作業で、巨大な部品を運ぶのに用いられる運搬機として考案された機械ですが、一人でなんと5t以上の荷物が運べてしまうものです。エアーキャスターは接地パッドと円環状の袋のトーラスバッグから構成されていますが、エアキャストを運びたい荷物のしたにおき、トーラスバッグは言わばエアーキャスターの心臓部で、圧縮空気がトーラスバッグに送り込まれて、膨張することで荷物を持ち上げ、更に床面とトーラスバックの間に約0.1ミリの空気の層が作られて、荷物を持ち上げるわけです。荷物はエアーキャストによって空中に浮いている状態で、摩擦がほとんどない状態になり、一人の人間の力で簡単に何トンもの荷物を移動出来るようになります。エアーキャスターから空気を抜くと、設置バッドによって荷物が支えられて、トーラスバッグを傷つけないようにされます。

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重量物の移動・運搬にエアーキャスター

丁度エアークラフトやエアーホッケーなどと同じで、空気を使ったクッションの原理を応用したものと言えますが、エアーキャストのメリットは、設備が非常にシンプルでコンパクトなため、コストが安くメンテナンスも安く済み、使わないときも保管に場所を取りません。何よりシンプルな構造故に故障が少なく、移動時に荷物が宙に浮いている状態ですから、傷つける心配もなく、クレーンなどを使う場合の操作員なども必要ありません。平均的なエアーキャストの使用期間は10年と長寿命です。
エアーキャスターを使うためにはエアーキャスターと圧縮空気を送るホースとコントロールボックスが必要ですが、コントロールボックスは、言わばコンプレッサーの役割を果たしますが、何本かのホースが繋げられ、その数だけ複数のエアーキャスターが同時に使えます。エアーキャスターのモデルも多種に渡りますが、現在最大の移動重量は、驚くべき事に50トンを超えるものがあります。

ビルやマンションの究極の免震装置として

そうしたエアーキャストは、荷物の移動ツールとしてだけでなく、地震対策のクッション機能として、ビルなどに使われるようになっています。地震が起きた特にエアークッションと言うよりは、ビル自体を浮かせてしまおうとするもので、究極の免震対策といえるものです。地震の予兆があった場合に瞬時にエアキャスターを膨らませ、数十秒間0.1ミリでもビルを浮かせることで、地震の影響を受けないようにするシステムで、従来のバネなどを使った免震システムよりはるかに効率的で、コストのかからないシステムといえるでしょう。

エアーキャスター