原作司馬遼太郎「坂の上の雲」NHKドラマのあらすじ、脚本、登場人物とそのキャスト、放送予定。脚本、ロケ先でのハプニング。「坂の上の雲」における愛国心、司馬史観の解釈
坂の上の雲のロケでもボヤ騒ぎがあり、撮影開始そうそうケチが付いているNHKのスペシャルドラマですが、坂の上の雲は、司馬遼太郎の原作で脚本は脚本家の野沢尚氏でしたが、自殺すると言うアクシデントもあり、製作発表から実に4年半もかかって、ようやく撮影にかかった矢先のボヤ騒ぎで、なにやら暗雲が立ち込めた幕開けとなりました。
坂の上の雲のロケ現場は、愛知県犬山市にある「明治村」で行なわれ、国の有形文化財に指定されている明治時代末期に建てられた「半田東湯」という銭湯が坂の上の雲のロケ現場として使われていましたが、現在も「明治村」の尾張富士の天然水を使用した足浴が楽しめるサービスを行なわれており、そのためのボイラーを隠すために、NHKのロケ班が迷彩色の布を煙突に巻いたところ、ボヤ騒ぎになったと言うことで、軽微なボヤで消防署にも連絡しなかったため、消防署からもお叱りを蒙ったと言う事です。
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坂の上の雲のロケ先は、日本国内はおろか、ロシアや中国からイギリス、フランスまで広範囲にわたり、放送予定も第1部の放送は平成21年秋で、第2部の放送は22年、第3部は23年と各13回のスペシャルドラマになります。
NHKとしてはかってないスケールのスペシャルドラマと言えますが、これだけミソのついたドラマ制作も珍しいと言えましょう。坂の上の雲の主役は秋山真之役に本木雅弘、真之の兄好古役に阿部寛、正岡子規役に香川照之と中堅実力派俳優により日露戦争を中心にした明治時代の群像劇ですが、司馬遼太郎が10年以上をかけて書き上げた明治時代の日本人の生き様を描いた大叙事詩です。
ドラマとしても、坂の上の雲のロケを考えると、製作発表から完成・放映まで、司馬遼太郎が費やした時間と同じとは言わないまでも、7年くらいかかる事が予想され、下手な大河ドラマを軽く凌駕するボリュームと言えるでしょう。これだけの大型ドラマは民放ではありえないもので、不祥事続きのNHKの起死回生の決定打になれば良いのですが、司馬遼太郎の原作自体も、その発表時に旅順攻撃を敢行した乃木希典と参謀達へ評価で物議をかもしました。
司馬の史観をどうするかで、このドラマの評価は決まってくると言えます。軍神化されて乃木希典や美談にされた旅順攻撃を、司馬の描いた通り忠実に製作するのであれば、事なかれ主義のイメージの強いNHKの殻を破る注目作として、評価されるでしょうが、そうでなければ所詮NHKのドラマと揶揄されることでしょう。
秋山好古を阿部寛さん、秋山真之を本木雅弘さん、正岡子規を香川照之さん、子規の妹・律は菅野美穂さん、夏目漱石に小澤征悦さん、秋山多美に松たか子さん、伊藤博文に加藤剛さん、東郷平八郎に渡哲也さん。
放送予定も第1部の放送は2009年(平成21年)秋に第一回〜第五回、第2部の放送は2010年(平成22年)に第六回〜第九回、第3部は2010年(平成23年)に第10回〜第十三回(最終回)。